ベトナム ズン首相、不良債権比率の3-4%への引き下げで3項目の対策表明

銀行潰れる前に対策が施せるか、がカギですね。

ベトナムのズン首相は14日の議会で、国内銀行の不良債権比率を15年末までに3-4%にまで引き下げるために必要な対策を講じる考えを明らかにした。地元金融情報サイト、ストックスプラス(電子版)が伝えた。

政府は必要な対策として、(1)正確な不良債権額を算出し、金融機関や担保資産、事業形態ごとに分類する(2)金融機関に適切な方法で債権を再構築し、不良債権への十分な引き当てを行うよう要請する。それらができない金融機関に対しては資本金の取り崩しや信用供与額の伸びを強制的に抑える(3)銀行や貸金業者に対し、直ちに担保を処理し不良債権を清算するよう要請するとしている。

また、政府はベトナム中央銀行に対し、財務省と協力して不良債権の買い取り機関を設立するよう要請するという。すでに、中銀は銀行から不良債権を買い取る新会社(VAMC)を設立する計画を策定しており、中銀の幹部によると、新会社は中銀の直接の指揮下に置かれ、60兆-100兆ドン(約2300億-3800億円)相当の不良債権を銀行から買い取るとしている。

中銀によると、9月末時点での国内銀行の不良債権額は250兆ドン(約9500億円)で、不良債権比率も8.82%に達している。このうち、75兆ドン(約2850億円)相当の貸倒引当金が計上されている。国内商業銀行の報告によると、不良債権の46%は不動産ローンとなっている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました